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【建設業の安全管理】現場で実践すべき事故防止策と安全教育

長野県長野市に拠点を構える株式会社拓商は、積水ハウスの指定工事店として50年にわたり基礎工事・大工工事・建方工事を手がけてまいりました。建設業界において、現場の安全管理は最も重要な課題の一つです。特に基礎工事や大工工事といった現場作業では、適切な安全対策と継続的な安全教育が事故防止の鍵となります。本記事では、最新の労働災害統計データと法的要件に基づいた、実践的な安全管理手法をご紹介いたします。
 

 

建設業における労働災害の現状と課題


建設業は他の産業と比較して労働災害の発生率が高く、安全管理の徹底が急務となっています。長野県北信地域においても、基礎工事や大工工事などの現場作業における安全対策の重要性が高まっています。
 

最新統計データから見る建設業の労働災害

厚生労働省が公表した令和5年の労働災害発生状況によると、建設業における重要な統計データが明らかになっています。労働災害の現状を正確に把握することは、効果的な安全対策を立案する上で不可欠です。
 

項目
令和5年データ
前年比較
建設業死亡者数
223人
58人減(20.6%減)
死傷者数(休業4日以上)
14,339人
200人減(1.4%減)
目標(令和9年まで)
死亡災害15%以上減少
第14次労働災害防止計画

参照:厚生労働省「令和5年の労働災害発生状況を公表」
 
令和5年の建設業における死亡者数は223人となり、前年比で58人(20.6%)減少しました。これは第14次労働災害防止計画の目標達成に向けた重要な進歩を示しています。しかし、依然として他産業と比較して高い水準にあり、継続的な安全対策の強化が必要です。
 

主要な事故要因と発生パターン

建設業における労働災害の事故の型別分析により、特に注意すべき要因が明確になっています。長野県北信地域の基礎工事・大工工事現場でも、これらの傾向を踏まえた対策が重要です。
 

事故の型
発生頻度
主要な発生場面
墜落・転落
最多
足場作業、屋根工事、建方作業
激突され
増加傾向
重機作業、資材運搬
飛来・落下
増加傾向
型枠解体、資材取扱い

参照:厚生労働省「建設業における安全対策」
 

重要ポイント
特に「墜落・転落」は建設業の労働災害で最も多い事故の型であり、基礎工事や大工工事において重点的な対策が必要です。長野県の気候特性を考慮し、冬期の凍結や降雪時の安全対策も含めた包括的な防止策の実施が重要となります。

 

 

基礎工事・大工工事における具体的安全対策

積水ハウス指定工事店として長年の経験を持つ弊社では、基礎工事から大工工事まで一貫した安全管理体制を構築しています。各工程での具体的な安全対策をご紹介いたします。
 

基礎工事での墜落・転落防止策

基礎工事においては、地縄張りから型枠除去まで各工程で異なる危険要因が存在します。特に長野県北信地域の地形や気候条件を考慮した安全対策が必要です。
 
厚生労働省が策定した「手すり先行工法等に関するガイドライン」に基づく対策実施により、墜落・転落災害の大幅な削減が可能となります。具体的には、基礎工事における掘削作業時の土留め設置、作業足場の適切な設置、安全帯(墜落制止用器具)の正しい使用が重要です。
 

工程
主要危険要因
安全対策
地縄張り・根切り
掘削面の崩壊、転落
土留め工設置、立入禁止区域設定
鉄筋組立・型枠設置
鉄筋踏み抜き、型枠倒壊
踏み抜き防止板、型枠支保工強化
コンクリート打設
滑り、重機接触
滑り止め対策、誘導員配置

参照:厚生労働省「建設業における安全対策」
 

安全管理ポイント

大工工事では、高所作業での安全確保が重要です。
積水ハウスの指定工事店として「足場先行工法に関するガイドライン」に従い、作業床の設置を作業に先行して行うことで、墜落リスクを大幅に低減できます。
また、建方工事における軽量鉄骨部材の取扱いでは、クレーン作業との連携や合図の徹底が事故防止の鍵となります。
 

効果的な安全教育の実施方法

建設業における安全教育は、労働安全衛生法に基づく法的義務であるとともに、労働災害防止の最も重要な手段です。経験年数や職種に応じた段階的な教育プログラムの実施が効果的です。
 

段階別安全教育プログラム

厚生労働省の「建設工事に従事する労働者に対する安全衛生教育について」に基づき、新規入職者から熟練者まで、それぞれの段階に応じた教育内容を設定することが重要です。
 
新規入職者に対しては、建設業の基本的な安全知識、保護具の正しい使用方法、緊急時の対応手順などの基礎教育を実施します。経験者には、最新の安全技術や法令改正に関する情報提供、危険予知訓練(KYT)の実践的な活用方法を教育します。
 

教育のポイント
長野県北信地域の気候特性を考慮し、冬期の低温・積雪時における安全作業手順、夏期の熱中症対策など、地域特有のリスクに対応した教育内容を組み込むことで、より実践的な安全教育が実現できます。

 

定期的な安全訓練の実施

建設業労働災害防止協会が推進する安全活動に基づき、月1回以上の安全ミーティングと年2回以上の避難訓練を実施することが推奨されています。また、職長等に対する再教育を定期的に行うことで、現場の安全管理水準の維持・向上を図ります。
 

法令遵守と安全管理体制の構築

建設業における安全管理は、労働安全衛生法をはじめとする各種法令の遵守が基本となります。長野労働基準監督署の指導に従い、適切な安全管理体制を構築することが重要です。
 

安全管理計画の策定

厚生労働省の「元方事業者による建設現場安全管理指針」に基づき、工事着手前に包括的な安全管理計画を策定します。この計画には、リスクアセスメントの実施、安全対策の具体的手法、緊急時の連絡体制などを明記します。
 
特に積水ハウス指定工事店として、同社の安全基準に加えて、弊社独自の安全管理手順を組み合わせることで、より高いレベルの安全確保を実現しています。
 

日常的な安全監視と点検体制

現場での日常的な安全点検は、労働災害防止の最前線となります。毎朝の朝礼時における危険予知活動、作業開始前の工具・保護具点検、作業終了後の現場整理整頓の徹底により、安全な作業環境を維持します。
 
長野県北信地域の特性を活かし、地域の建設業者や関係機関との連携による安全情報の共有、安全パトロールの実施など、地域ぐるみでの安全管理体制構築にも取り組んでいます。

安全管理で実現する持続可能な建設業

建設業における安全管理は、単なる法的義務を超えて、事業の持続可能性と労働者の生命を守る重要な経営課題です。株式会社拓商では、50年の実績に基づく安全管理ノウハウと最新の安全技術を組み合わせ、長野県北信地域の建設業界の安全水準向上に貢献してまいります。適切な安全教育の実施、法令遵守の徹底、継続的な改善活動により、すべての現場作業者が安心して働ける環境の実現を目指しています。建設業の未来を担う若手人材の確保・育成においても、安全で働きやすい職場環境の提供が重要な要素となります。これからも地域に根ざした建設企業として、安全第一の現場づくりに取り組み続けてまいります。
 

採用情報


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